2023年M&Aトレンド
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資材価格や人件費の高騰に加えて、生産性向上が重要テーマとなる建設業においては、競争力を確保するためのM&A活用の重要性がより一層高まる年となりそう。セルサイド・バイサイド双方にとっ...
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運輸産業では、大手運送会社によるM&A(合併・買収)が加速しそう。規模拡大による業務効率化とドライバー確保を狙う。海運・航空では、脱炭素技術、デジタルに対する投資が進むと見られる。
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総合商社はサーキュラーエコノミー(循環型経済)移行を目指した投資を加速していく。脱炭素の潮流に沿った再生可能エネルギー事業のほか、金属や化学品などのリサイクル事業が重要な投資対象に...
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日本の製造業を支える産業機械の領域では、地政学リスクに備えたサプライチェーンの強靭化が重要な投資テーマとなる。特に日本の競争力が高い工作機械産業で、政策的支援も相まってM&A(合併...
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国内でのプライベートエクイティ(PE)ファンドによる投資はさらに活況になると見られる。不透明な金利・経済環境でも、大企業によるカーブアウトやオーナー企業の事業承継に関するニーズは底...
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自動車産業では、電動化の進展に合わせたサプライヤー(部品製造メーカー)どうしのM&A動向が焦点となる。投資余力を持つ総合電機など「非自動車系サプライヤー」が触媒役になりそうだ。OE...
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化学産業は、エチレンなど基礎化学品事業の大規模な再編の行方が最大の注目ポイントとなる。新興国企業に対する優位性が失われ、構造改革を迫られているためだ。国内石油化学コンビナートの縮小...
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生命保険・損害保険会社では、デジタルやヘルスケアなど新領域への投資が注目される。国内の保険市場が伸び悩む中、既存保険と相乗効果を持つ分野でサービスを拡充し、契約者の確保と新たな収益...
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2023年の中堅・中小企業のM&A(合併・買収)では、業態や事業規模を問わず、売却案件が増加すると見られる。背景にあるのは、経営環境の悪化や事業承継、成長投資への備え。売却に合わせ...
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銀行業で2023年以降、台風の目になる可能性があるのは、地方銀行による中小企業の買収の動きだ。制度改正によって事業承継支援などを目的とした買収の規制が緩和されたため。その動きがどの...