スポーツにおける社会的価値


国や自治体が民間に事業を委託する際のスキームとして、成果によって報酬額が変わる「Pay For Success」が広まりつつある。このPay For Successでは、事業成果をどのように評価するかが重要な鍵であり、本連載で言及してきた社会的価値の評価にもつながるものである。そこで今回は、Pay For Successに関する案件を多く手がけてきた、有限責任監査法人デロイト トーマツ リスクアドバイザリー事業本部 ガバメント&パブリックサービシーズの米森健太と、デロイト トーマツのスポーツビジネスグループの里崎慎に、社会的活動の評価の現状・事例とスポーツの社会的価値の可視化について語ってもらった。

スポーツは社会にさまざまな価値をもたらしているが、その価値を定量化することは簡単ではなかった。しかし昨今では「SROI」(Social return on investment)と呼ばれる手法を用いて可視化する取り組みが始まっている。このスポーツがもたらす社会的価値やその評価について、当該領域を専門とする明治大学の塚本一郎教授とデロイト トーマツのスポーツビジネスグループの里崎慎に語ってもらった。

多くの人たちが注目するスポーツの試合や国際大会では、放映権や入場料、あるいはグッズの販売など、大きな経済的価値が発生します。ただスポーツが持つ本当の価値を見極めるには、経済的価値だけでなく社会的価値にも目を向ける必要があります。スポーツの社会的価値とは何か、それをどのように可視化するかについて、デロイトトーマツで長年スポーツビジネスに携わっている里崎 慎に聞きました。