企業の不正リスク調査白書――ななめ読み
476社から回答を得た「企業の不正リスク調査白書Japan Fraud Survey 2022-2024」の調査結果レポートを要点解説します。


デロイト トーマツ グループが公表した「企業の不正リスク調査白書」の内容をテーマごとに解説してきた本連載。最終回となる今回は、不正会計とAI・アナリティクスツールに焦点を当てます。白書の分析を踏まえながら、約15年ぶりに改訂された内部統制報告制度(以下、J-SOX)についても論を進めます。デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社のフォレンジック&クライシスマネジメントサービス統括パートナーである中島祐輔が解説します。

記者会見と危機管理を取り上げた第3回に続く第4回のテーマには、グローバルサプライチェーンにおける法令違反を取り上げます。広大なサプライチェーンには多様なリスクが存在しますが、デロイト トーマツ グループが公表した「企業の不正リスク調査白書」からは、個人情報保護・贈収賄・虚偽表示・人権保護についてのリスクが認識されている一方で、リソース投入が間に合っていないことが見えてきました。企業としてどのような在り方が求められているのか、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社のフォレンジック&クライシスマネジメントサービス統括パートナーである中島祐輔が解説します。

サイバーセキュリティ編、組織風土編と続けてきた本連載、3回目のテーマには、記者会見と危機管理を取り上げます。昨今、重大インシデントの発生時に記者会見を求める世間的な風潮が増しています。デロイト トーマツ グループが公表した「企業の不正リスク調査白書」では、記者会見の開催時期について、8割超の企業が早期の開催が必要であると認識していることがわかりました。日本企業の記者会見をめぐる現状の認識を踏まえ、平時における危機管理の考え方について、解説するのはデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社のフォレンジック & クライシスマネジメントサービス統括パートナーである中島祐輔です。

サイバーセキュリティを取り上げた第1回に続く今回のテーマは組織風土です。製造業での品質不正が発覚するケースが後を絶ちません。デロイト トーマツ グループが公表した「企業の不正リスク調査白書」では、こうした不正の理由として企業の組織風土に問題があると回答した企業が半数を超えました。今回このような品質不正に限らず、多くの不正・不祥事の真因として指摘される組織風土に焦点を当てます。解説するのはデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社のフォレンジック & クライシスマネジメントサービス統括パートナーである中島祐輔です。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴うリモートワークの急激な普及は、急ごしらえの隙を狙うようなサイバー攻撃による被害の拡大も招きました。2022年10月にリリースした「企業の不正リスク調査白書」でも、サイバー攻撃時のバックアッププラン・リカバリプランを立てていない企業が6割を超えると報告されており、対策に遅れがある現状が浮かび上がります。この連載では、日本企業の不正・不祥事対応の最新傾向とコロナ禍前後の変化を収めた「企業の不正リスク調査白書」を取り上げ、テーマごとに5回に分けて要点解説します。解説はデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社のフォレンジック & クライシスマネジメントサービス統括パートナーである中島祐輔です。初回はサイバーセキュリティを取り上げます。