GIV
合同会社 デロイト トーマツ | Nov. 2025日本の伝統や文化といった貴重な資産の中には、失われつつあるものが数多く存在しています。情報化の加速や環境の変化、そして新しい価値観との競合にさらされ、忘れ去られるものがあるという事実は、どうしても避けられず、歴史の必然という側面があるかもしれません。
しかし、私たちはこの流れをただ受け入れるのではなく、その上で何ができるのか、真摯に向き合いたいと考えました。現代の感性には響かずとも、未来の世代の心に響く知恵や美意識が、そこに眠っているかもしれないからです。そうした可能性を丸ごと、無関心のままに失うことは、あまりにも惜しいと感じています。
Project GIVは「未来に何を渡せるか」という問いから始まります。大きな時代の流れの中で、失われてはならないと私たちが直感したものを責任を持って選び取り、未来へと継承する=渡す(Giveする)ことを主題としたプロジェクトです。
CHALLENGE
失われゆくものに真摯なまなざしを向ける
現代社会では効率や合理性が優先され、時間をかけて育まれた文化や感性が置き去りにされがちです。もちろん古いもの全てに価値があるとは考えませんが、私たちは、今は評価されていないものの中にも、未来を豊かにする可能性が秘められていると信じています。
GIVの挑戦は、この失われゆく「時間をかけて育まれた文化や感性」と向き合うことから始まります。いずれ淘汰されてしまうかもしれないという流れをただ傍観するのではなく、その上で何ができるのかを考えたい。私たちの判断は主観的で、出会えるものも限られているかもしれません。それでも 「何をどう残すか」を考え、価値を見出し選ぶことが、未来へと文化を引き継ぐ立場としての使命であり、責任だと捉えています。
IDEA
伝統や文化を未来が求めるかたちへ
GIVの目的は、伝統や文化の単なる「保存」にはありません。博物館のショーケースに飾るのではなく、未来の生活や感性の中で「生きる」ものとして継承されることを目指しています。
この目的の実現のために私たちが未来に残したいと直感した伝統や文化を紐解き、再解釈し、時には他の要素とも融合させることで、未来に響く新しい価値を生みだしていきたい。
例えば、それは各分野の専門家やクリエイターと協働し、未来の世代に愛されるプロダクトとして形にすることかもしれません。あるいは、デジタル技術を用いて新たな体験価値を創出することかもしれません。GIVの探求は、プロダクト開発に留らず、伝統が未来に根付くための持続可能なビジネスモデルや、作り手と使い手をつなぐ新たなコミュニティ等にも及びます。発信するクリエイションを通して、GIVが目指すもの。それは、文化継承 に関わる多くの方々の新しい「気づき」や「インスピレーション」を喚起するプロジェクトとなることです。
SOLUTION
受け継ぎ、共に創りだす未来へ
GIVでは、各分野の専門家やクリエイターと共に、伝統や文化を未来に息づくことを目指したデザインや体験へ再構築する試みがすでに始まっています。
国内外の多様な業界に広がるネットワークや、日本のビジネスを牽引するリーダーたちとの強固な関係性といったデロイト トーマツの資産も積極的に活かし、この活動に具体的なインパクトを生みだしていきます。
その第一歩として、静岡県の茶産業が直面する課題、和菓子文化の衰退、そしてアパレル業界が抱える環境問題といったテーマに向き合い、プロジェクトを始動させました。
私たちの活動は、大きな流れの中では小さな一歩かもしれません。しかし、この活動から生まれるプロダクトやサービス、そして思考のプロセス自体が、社会への新たな問いかけとなり、未来の選択肢を豊かにすることを願っています。
GIVは「受け継ぐこと」を問い直し、より広く、より深く、持続可能な社会を考える鍵となることを信じて、挑戦をつづけます。






