宇宙アートプロジェクト“WE”
株式会社WE | Feb. 2024
「宇宙から地球を見る体験を、一握りの人々だけのものにせず、世界中の人々と共有したい」――そんな高松聡氏の強い願いから、宇宙アートプロジェクトWEが始動します。世界で初めて宇宙空間でのCM撮影を実現し、広告やアートの領域を切り拓いてきた高松氏は、米SpaceX社のクルードラゴンに搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に渡航する契約を締結。国際宇宙ステーション滞在中に複数台の超高解像度カメラで地球を撮影します。この壮大な挑戦にデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーがプロジェクトのパートナーとして参画。専門機関や民間企業と連携しながら、WEの実現を後押しします。
CHALLENGE
心を一つにする視覚体験
漆黒の宇宙に浮かぶ青い惑星を目にしたとき、人の心は大きく変化し、国境や宗教といった違いを超えて「地球人」としての意識に目覚める―これは“Overview Effect(概観効果)”と呼ばれる心理変化です。地球の美しさや儚さ、壮大さを実感することで、平和や環境保全への思いが深まり、その感覚は宇宙から帰還した後も持続するといわれています。これまでこの“Overview Effect”を体験できたのは、わずか600人ほどの宇宙飛行士だけでした。もしこの体験を多くの人々が共有できたなら、戦争や環境破壊といった地球規模の課題に対する意識が変わり、未来に向けた行動の第一歩につながるのではないか。そのような可能性に私たちは強い希望を抱いています。
IDEA
“Overview Effect”を地上に再現するアート体験
WEプロジェクトは、宇宙でしか得られなかった“Overview Effect”を、地上で体験できるようにするアートプロジェクトです。高松氏は宇宙から見た壮大な地球の姿を捉えるため、国際宇宙ステーションに長期滞在し、6億画素の静止画や48KのVR映像の撮影に挑みます。マシンラーニングさせたAI超解像処理による映像を、横幅100メートルの巨大ディスプレイや高精細VRを通じて公開し、現実と錯覚するほどの没入感をもたらす展示を実現します。
SOLUTION
持続可能な地球の未来を築く
WEプロジェクトは、“Overview Effect”を多くの人に届けることで、地球をひとつのホームとして捉える意識を育み、戦争や環境破壊といった人類共通の課題に向き合うきっかけをつくります。「地球人」としての価値観を共有すること―それこそが、持続可能な未来への第一歩であると信じています。WEは“World Environment”と“War Ends”の頭文字でもあると高松氏が語るように、この想いに共感し、地球を見つめなおす旅に参加するすべての人が仲間です。私たちはこのプロジェクトを通じて、一人ひとりの意識が世界を動かす力になると信じ、そして今後も、より多くの人にこの体験を届けるべくWEを推進していきます。